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ブログに投下した小ネタの扱いにちょっと困っています
サイトの方にも纏めてあった方が見易いだろうなと
思うんですが置き場が特に思いつかないんですよねー
いっそ拍手お礼置き場をSSS置き場に変えようかとも
考えているんですが、逆に見づらくなる気もするし迷うなぁ

以下、下の記事で書いた拍手お礼にならなかったSSS
短くて微妙に暗い坊テドです↓

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手紙を書く。

『 テッドへ

 こんにちは、こうやって手紙をかくのは一ヶ月ぶり位かな?
 ここ最近はずっと森に潜っていたんだけど、この前
 久しぶりに街に降りたからその時ついでにこの便箋も買いました。
 いつもの、ただ真っ白で線が引いてあるだけの便箋じゃなくて
 この便箋を選んだのは、色合いがなんとなく君に似ていたからです。
 ただオレンジなだけじゃなくて少し茶色っぽいグラデーションが
 かかっている所とか、なかなか似ているでしょう?

 最近、こうやって君やグレミオ達に似た雰囲気の物や、
 君達に似合いそうな物を探して集めるのに少しはまっています。
 それは大体葉っぱや花だったり動物だったりする事が多いけど
 たまに街に降りた時は、この便箋みたいに人が作った物になります。
 この便箋の前に見つけたのはたしかリボンだった気がします、水色でした。
 テッドはオレンジ色のイメージがあるけど同時に水色のイメージもあります。
 どうしてだろう、服の色のせいかな?

 そのリボンは使い所が思いつかなかったから、棍の端にちょっとだけ巻いて
 残りは、どこかに仕舞ったんだったかな、よく憶えていません。
 棍の端に巻いたリボンはいつの間にか無くなっていました
 少し残念だけど戦いは避けられないからしょうがないと思います。

 そういえば、最近もう一つ趣味が増えました。釣りです。
 魚を釣りたいわけじゃなくてボーっとしていたいだけだから
 針は付けずにただ紐を垂らしているだけです。
 当たり前だけど魚は釣れません、でも時間潰しには結構良いです。
 ただ、荷物が増えるのが少し鬱陶しいかな。
 ただの竹竿だから軽いんだけど、長さはそれなりにあるから
 棍と合わせるとなかなか場所を取って邪魔です。
 
 いっそ持ち歩くのは紐だけにして、拾った木の枝と合わせて
 毎回簡易釣り竿を作る方が楽なのかな、と最近は思っています。
 長い枝を探すのは、それはそれで面倒臭そうだけど
 それも時間潰しになっていいかもしれません。
 
 もう余白がないから今回はここで止めます
 多分またいつか手紙書きます。それまでさよなら。 
                           ソラ 』


ソラの後ろから覗きこんでこっそり読んだ手紙には
迷いのない美しい文字が規則正しく並んでいたが
最後の『さよなら。』だけは、どこか惑うように歪んでいた。

ソラは書き終えた便箋を一度軽く握りつぶしたが
途中で何かを思いついたように手を止めると
潰したそれをもう一度開き、伸ばし始めた。
少し皺が寄った便箋を薄黄色の手袋がパタパタと折りたたむ
オレンジから茶色へグラデーションが掛かった紙飛行機が一つ出来上がった。

惜しむこともなく投げ放たれたその紙飛行機は
偶然吹いた風にのって本来より少しばかり遠くに飛んだ。
だが残念なことに落ちた場所は川の真ん中だ
波に飲み込まれることもなくユラユラ浮いたまま流れていった。
遠のく手紙飛行機を見送っておれはソラの方へ視線を戻した
ソラは無感情な瞳で、手紙じゃなく何処か遠くをぼんやり見つめていた。

最近ソラは趣味が増えたらしい。
"針のない釣り竿を使っての釣り"に
"おれ達によく似たイメージの、使わない何かを集める事"
そして"何処にも届くことがない手紙を書く事"、とか。
全て、一見何か意味があるようでいて、結局何の意味もない事ばかりだった。

その気持ちを、おれは痛いくらい知っていた。
あまりに永く生き過ぎてしまうと何故か意味のある事をしなくなる
そしてその事に気づけずに『自分はまだ普通だ』と『大丈夫だ』と思い込んでしまう。
本当に、嫌になるくらい、身に覚えがあることだった。

それでもソラは随分と平常心のまま奮闘した方だと思う
少なくともおれよりはずっと長い間"人"として孤独に生きていた。
結局心のどっかが壊れるまで―否、壊れた後も、か―
孤独にはなりきれなかったおれと違って
ソラは人として正常なまま、ずっと一人で、闇に紛れて、
見てるこっちが潰されそうになるような生き方をしていた。
真面目な子だから人に不幸を振りまく生き方がどうしても出来なかったんだろう。

その痛ましさといじらしさに胸がギリギリと締め付けられるようだった。
触れることなど出来ないと知っていつつ、シャンと立つ孤独な背中を後ろから抱きしめた。
いっそ透けて通り抜けてしまえば諦めも付くだろうに
おれの腕は確かにソラに触れて、その暖かい体温を感じ取っていた。
おれの体温がソラに伝わる事は無い、感触に気づかれる事もない
出来るのは一方的に触れて感じることだけだ。

おれじゃあ、一生届かない。
それならもういっそ誰だっていいから、ソラの前でソラのしてる事を
『何の意味もない事をしているんだな』と笑い飛ばしてやって欲しかった。

ソラが、自分が苦しんでいる事にすら気付けないまま
ただただまっすぐに茨の道を進むくらいなら
いっそもう全て壊れて終わってしまえばいいと思った。
きっとそれは"愛"なんてご大層なものじゃなくて
もっと薄汚い、おれの勝手なエゴなんだと気付いていながら。

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幽霊テッドと壊れかけのレディオ坊っちゃん
この坊っちゃんは多分もうテッドより年上

当然108星の殆どは寿命で死亡済みだし多分二主くんにも会ってない
このサイトの坊っちゃんは基本的にどの√へ行っても
(早くテッドに会いたい)と
思いながらだいぶ長生きしてしまうタイプです
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